スクリプト言語REBOLがオープンソースに

 プログラミング言語「REBOL」の設計者であるCarl Sassenrath氏は9月25日、REBOLをオープンソース化する計画を発表した。REBOLはAmigaOSの開発に携わったSassenrath氏が1997年に公開したインタプリタ型の言語で、プログラムだけでなくデータやデータ構造を表現できるのが特徴。

 REBOLは、Relative Expression Based Object Languageの略で、大規模で複雑なソフトウェアとは思想を異にし、動的型付け、シンプルな文法、軽量なインタプリタ、インターネットプロトコル対応などの特徴を持つ。WindowsやMac OS X、Linux、FreeBSDなどに対応する。

 REBOLはSassenrath氏が創業、CTOを務める米REBOL Technologiesで開発が進められている。最新安定版はバージョン2.7.8で、2011年1月にリリースされた。コミュニティではメジャーアップデートとなる次期版3.0に向けて開発を進めている。

 現在のコミュニティを超え、幅広い開発者からの関心や支持を集めることを目的としてオープンソース化を行うという。Sassenrath氏はこれについて、REBOLが開発者の関心を得て活気づかせる「唯一の方法」と説明している。開発はGitなどの分散型バージョン管理システムを利用し、3人程度の少人数で構成される「REBOL Masters」がレビュー、選択、デバッグ、統合などに責任を持つという。Sassenrath氏自身は、開発思想と一貫性を持つようにアドバイスしたり意思決定を行うという。今後の計画については、アルファ段階にあるREBOL 3.0のコードを公開、ライセンスはGPLv2を採用する予定という。

 Sassenrath氏はオープンソース化計画についての意見を募っており、調整の後、10月1日に最初のリリースを行いたいとしている。

米REBOL Technologies
http://www.rebol.com/