JavaScriptを拡張する「CoffeeScript 1.2.0」がリリース
JavaScriptを拡張したスクリプト言語である「CoffeeScript」の開発チームは12月18日、最新版「CoffeeScript 1.2.0」を公開した。仕様変更や機能強化については「coffee」コマンドの改良など数点にとどまるが、前バージョンでの不具合などは多数修正されているという。
CoffeeScriptはJavaScriptを拡張したスクリプト言語。CoffeeSriptで記述されたプログラムは、JavaScriptにコンパイルして実行する。JavaScriptと比べてより簡潔にコードを記述でき、コード量を大きく削減できるという。JavaScriptと互換性があるため、既存のJavaScriptライブラリと併用することも可能で、Ruby on Railsでもサポートされている。ライセンスはMIT License。
CoffeeScript 1.2では、コンパイラである「coffee」コマンドのオプションが改善され、ソースファイルを監視してコードが変更されていれば再コンパイルを行う「–watch」オプションと、複数のソースファイルを1ファイルに結合して出力する「–join」オプションを同時に使用できるようになった。また、–watchオプションでディレクトリや複数のファイルを監視している場合、監視対象ファイルの削除や追加も可能となった。また、CoffeeScriptが出力するコードは安全のためにクロージャでラップされるが、ソースファイル先頭にあるブロックコメントについてはクロージャの外に配置されるように変更されている。そのほか、throwを式として利用できるようにも変更された。
CoffeeScript 1.2はCoffeeScriptのWebサイトからダウンロードできる。実行にはnode.jsなどのJavaScript実行環境が必要。
CoffeeScript
http://coffeescript.org/