literateモードが加わった「CoffeeScript 1.5」がリリース

 CoffeeScriptの開発チームは2月25日、JavaScriptを拡張したスクリプト言語「CoffeeScript 1.5.0」をリリースした。対話的実行環境(REPL)の改善といった新機能が加わっている。

 CoffeeScriptはJavaScriptとの上位互換性を持つスクリプト言語。JavaScriptから冗長な部分や曖昧な部分、分かりにくい部分を取り除いた言語仕様を持ち、簡潔かつメンテナンス性の高いコードを記述できる。CoffeeScriptで記述されたコードはJavaScriptに変換でき、既存のJavaScriptライブラリの利用も可能。ライセンスはMIT License。

 バージョン1.5は、2012年10月に公開した1.4以来のリリースとなる。新たに「literateモード」という機能が加わった。「.litcoffee」という拡張子のファイルに対して適用されるもので、literateモードでは行頭にインデントがある行のみがCoffeeScriptコードとして解釈され、それ以外の行はすべて無視される。これにより、ドキュメント内に埋め込まれたCoffeeScriptコードを簡単に実行できるようになる。もちろん、.literate形式のファイルをJavaScriptにコンパイルすることも可能だ。

 そのほかの変更点としては、対話的実行環境(REPL)がNode.jsのREPLベースに変更されたことや、コンストラクタによって生成された曖昧な値を関数の戻り値として返すことが禁止された点などがある。また、forループでは「by -1」を指定することで、配列を通常とは逆の順番で読み出すことが可能となった。

 CoffeeScript 1.5はプロジェクトのWebサイトなどから入手できる。実行にはNode.jsが必要。また、Node.jsのパッケージマネージャであるnpmでのインストールも可能。

CoffeeScript
http://coffeescript.org/