Node.js 0.6.0リリース、Windows版はCygwin非依存になり性能も向上

 サーバーサイドJavaScriptアプリケーションフレームワークNode.js開発チームは11月5日、最新版「Node.js 0.6」を公開した。Windows版はCygwin非依存になり、また各種性能が向上している。

 Node.jsのWindows版はI/O関連の処理にCygwinのAPIを利用していたが、Node.js 0.6.0ではWindowsの非同期I/O APIであるI/O Completion Portsを利用するように変更され、Cygwinに依存しない構造となった。Windows対応のためにコアアーキテクチャも再構築され、これによりWindows環境だけでなく、UNIX/Linux環境での性能も一部改善している。ただし、Linux環境での書き出しに付いては多少の性能劣化が発生しているようだ。

 そのほか、Nodeインスタンス間のIPCサポート強化や複数プロセスにわたる統合されたロードバランシング、コマンドラインデバッガーの改善なども行われている。JavaScriptエンジン「V8」のアップデートも行われた。

 ソースコードおよびWindows版実行ファイルなどが公開されており、プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。ライセンスはMIT License。

 開発チームによると今後は開発サイクルを短縮する計画で、次期安定版は2012年1月の公開を目指すとしている。

Node.js
http://nodejs.org/