新API「.on()」「.off()」などが加わったjQuery 1.7リリース

 JavaScriptライブラリ「jQuery」を開発するThe jQuery Projectは11月3日、最新版「jQuery 1.7」を公開した。高速化や新機能追加が行われたリリースとなる。「.on()」と「.off()」という2つの新イベントAPIが加わり、イベント設定の性能も強化されている。

 バージョン1.7は、2011年5月に公開されたバージョン1.6に続くメジャーアップデートとなる。新機能としてはイベント設定メソッド「.on()」および「.off()」の追加が挙げられる。要素にイベントやデータ、ハンドラなどを一括して割り当てるAPIで、.bind()や.unbind()、.delegate()といった既存のイベント関連メソッドで行える操作を1つのメソッドでカバーしているのが特徴。これら既存メソッドは今後も利用できるが、今後は.on()および.off()メソッドの利用を推奨するという。

 また、イベント設定の性能も強化された。「Google Code Search」を使ってよく使われているセレクタを調べて最適化を行ったとのことで、。バージョン1.6.4と比較すると、多くの場合で処理時間を半分に縮めたという。

 このほか、jQuery.DeferreオブジェクトやIE6~8でのHTML5サポートが強化された。.slideToggle()や.fadeToggle()といったアニメーションのToggle関連メソッドも改善し、.stop()との連携がスムーズになった。

 Asynchronus Module Definition(AMD) APIに対応、RequireJSやcurl.jsなどのAMD対応スクリプトローダーを利用して、修正なしのjQuery 1.7をGoogleやMicrosoftのCDNからロードできるという。また、event.layerX、event.layerY、jQuery.isNaN()、jQuery.event.proxy()が削除された。

 jQueryのCDNなどからダウンロードできる。ライセンスはjQueryはMIT LicenseとGPL v2のデュアルライセンス。

The jQuery Project
http://jquery.com/

jQuery CDN
http://code.jquery.com/jquery-1.7b1.js