モバイル環境に対応するUIライブラリ「jQuery Mobile 1.0」リリース、主要プラットフォームをサポート

 jQuery Projectは11月16日、HTML5ベースのモバイル向けユーザーインターフェースライブラリ「jQuery Mobile 1.0」をリリースした。プロジェクトの立ち上げから1年以上を経ての正式版登場で、主要モバイルプラットフォームすべてをサポートする。

 jQuery Mobileは、JavaScriptライブラリであるjQueryのモバイル向けプロジェクト。jQueryコアとjQuery UIライブラリをベースとし、jQuery開発者は効率良くモバイル向けUI開発を行えるという。

 2010年夏にプロジェクトが開始されて以来、1年以上の開発期間を経ての正式版となった。対応プラットフォームはiOS 3.2~5.0、Android 2.1~2.3および3.0、Windows Phone 7~7.5、Blackberry 6~7、Blackberry Playbook、Palm WebOS、Firebox Mobile、Opera Mobile 11.0、Meego 1.2、Kindle 3、Kindel Fire。モバイルだけでなくデスクトップ環境にも対応し、Chrome 11~15およびFirefox 4~8、Internet Explorer 7~9、Opera 10~11をサポートする。「目標としていたすべてのプラットフォームをサポートした」という。

 タッチ向けに最適化されたレイアウトやUIウィジェットを利用してHTML5ベースのWebアプリケーションを作成できる。モジュラーアーキテクチャ、レスポンス性の高いデザイン、Ajaxベースのナビゲーションシステムなどを特徴とする。カスタムテーマ作成ツール「ThemeRoller for Mobile」も導入され、CSSコードを書くことなくテーマを作成できる。

 性能も向上しており、「page enhancement」と呼ばれるDOMに対する内部処理がRC2版と比較して30~50%改善されたという。ドキュメントについても、クイックスタートガイドが加わるなど拡充された。

 jQuery MobileはプロジェクトのWebサイトより入手できる。なお、1.0でサポートするjQueryコアはバージョン1.6.4のみとなる。バージョン1.7は、次期版のjQuery Mobile 1.1で対応予定という。

jQuery Project
http://jquery.org/

jQuery Mobile
http://jquerymobile.com/