米Google、CSSを拡張する「Closure Stylesheets」を「Closure Tools」に追加
米Googleは11月11日、CSSで変数や関数を利用可能にする拡張ツール「Closure Stylesheets」を公開した。Google Codeのプロジェクトページよりjarファイルを入手できる。
Googleは2009年11月にHTMLやJavaScriptを最適化するツール「Closure Tools」をリリースしており、Closure Stylesheetsはこの1コンポーネントとなる。Closure Stylesheets用に記述されたCSSファイルはGoogleでは「Google Stylesheets」や「GSS」といった名称で呼ばれており、このGSSファイルをClosure StylesheetsでコンパイルしてCSSファイルを得る仕組み。
Closure ToolsはJavaScriptコードの最適化やサイズ縮小を行うツール「Closure Complier」やJavaScriptライブラリ「Closure Library」、コンポーネント集「Closure Template」などから構成されている。これらのツールではJavaScriptやHTMLの最適化が可能で、これにCSSを管理するClosure Stylesheetsが加わることで、欠けていた部分を補えるとしている。
Closure Toolsでは標準のCSSに変数やadd()、sub()、mult()などの関数、条件文、ミックスインなどの機能を加えるものとなる。また、CSSのサイズ削減機能(minify)や構文チェック、右横書き(RTL)サポート、パラメータを再利用できる「mixin」、CSSクラスのリネームといった機能も備える。これによりCSSのメンテナンス性を改善し、コードを最適化できるという。
Closure StylesheetsはJavaで実装されており、実行にはJavaランタイム環境が必要。
米Google
http://www.google.com/
Closure Stylesheets
http://code.google.com/p/closure-stylesheets/