Apple、iPodなどで採用されている音声可逆圧縮コーデック「Apple Lossless」をApache Licenseで公開
Appleが10月27日、同社が開発する音声可逆圧縮コーデック「Apple Lossless Audio Codec(ALAC)」のソースコードをオープンソースで公開した。Apple LosslessはiPhoneやiPod、iTunes、Mac OS Xなどで採用されている音声コーデックで、音声ファイルを劣化させずに圧縮できるのが特徴。ソースコードはApple Lossless Audio CodecプロジェクトのWebサイトからダウンロードできる。
公開されたのはエンコーダ/デコーダのソースコードや、「ALACcconvert」と呼ばれるコマンドラインユーティリティを含むサンプルコードなど。また、MP3やM4Aといったコンテナファイルに関する簡易的なドキュメントもリリースされている。ライセンスはApache License 2.0。
対応プラットフォームについては明記されていないが、エンコーダおよびデコーダはCおよびC++で実装されており、UNIXおよびLinux環境でコンパイルするためのmakefileも用意されている。また、ALACconvertではMac OS XのXcodeおよびWindowsのVisual Studio用のプロジェクトファイルおよびUNIX/Linux向けのmakefileが用意されている。
いままでApple Losslessエンコーダ/デコーダのソースコードやドキュメントは公開されておらず、FFmpegなどのオープンソースソフトウェアではリバースエンジニアリングによって非公式に開発されたコードが利用されていた。
Apple Lossless Audio Codecプロジェクト
http://alac.macosforge.org/