Apple傘下で開発が進められているUNIX向けプリントシステム「CUPS」、1年ぶりの新バージョン「1.6」がリリースされる
UNIX向けプリントサーバー「CUPS」の開発チームは7月25日、最新安定版「CUPS 1.6」を公開した。1年ぶりの最新リリースとなり、日本語対応も強化されている。
CUPSはCommon Unix Printing Systemの略で、現在はAppleの下で開発およびリリースが行われている。Mac OS Xで印刷システムとして採用されているほか、そのほかのUNIX系システムやLinuxでも利用できる。WebインターフェイスやIPP(Internet Printing Protocol)サポートといった機能も備えている。
CUPS 1.6は、2011年7月にリリースされたバージョン1.5以来のリリースとなる。ネットワーク設定・管理機構「Zeroconf」のフリー実装である「Avahi」に対応、AppleによるZeroconf実装「Bonjour」をネイティブで利用できるようになった。Linux上のカラー管理フレームワークをサポートしたほか、実行されなかったプリントジョブを自動で再試行するPreserveJobFilesがデフォルトで有効となっている。
このほか、パスワード認証のサポートや、設定ファイルでのデフォルトユーザー名設定が可能となった。IPPはデフォルトでバージョン2にアップグレードされている。
CUPS 1.6はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。
CUPS
http://www.cups.org/