AFP 3.3をサポートしたオープンソースのAFPファイルサーバー「Netatalk 2.2.0」リリース
Netatalk開発チームは7月27日、オープンソースのAFP(Apple Filing Protocol)ファイルサーバーの最新版「Netatalk File Sharing Suite 2.2.0」を発表した。OS X Lionが採用するAFP 3.3を実装、OS XからNetatalkサーバー上へのTime Machineを用いたバックアップが可能となった。
NetatalkはMac OSのファイル共有プロトコルであるAFPを実装したファイルサーバーソフトウェアで、afpd、atalkd、papd、megatronなどのコンポーネントを含みAFPファイルサーバー、AppleTalkルーター、プリンタサーバーとして利用できる。ライセンスはGPL。
バージョン2.2.0ではOS X Lionで採用された最新のAFP 3.3に対応、OS X Lionとの組み合わせでTime Machineを利用可能となった。AFP検索の強化、ダイナミックファイルシステムキャッシュ、FCEイベント通知、Berkeley DB 5.1サポート、「Bonjour」モデル名登録のための「-mimicmodel」オプションなども加わっている。
7月2日、Netatalkプロジェクトを率いる独NetAFPは資金面での問題を明らかにし、バージョン2.2を有料顧客のみにリリースしてコードはSourceforgeに公開しない方針を発表、またNetatalkを利用するNASベンダーのうち、米Netgearからしか資金援助を受けていないとしていた。その後23日、同社は新たに米Data Robotics、米Western Digital、米QNAP Systemsの援助を獲得、オープンソースプロジェクトとして再開できると報告していた。
Netatalk 2.2.0はSourceForgeのプロジェクトページより入手できる。
独NetAFP
http://www.netafp.com/
Netatalkプロジェクトページ
http://sourceforge.jp/projects/sfnet_netatalk/