Web自動テストツールSelenium、バージョン2.1を公開。軽微な修正が主
Webアプリケーションテストフレームワーク「Selenium」の開発チームは7月18日、最新版「Selenium 2.1」を公開した。最新のリリース方針に基づき、新機能や大幅な変更のないリリースとなる。
Seleniumは、テストツールを中核に、Firefoxプラグインの「Selenium IDE」、ローカルあるいはリモートにあるコンピュータでWebブラウザを制御できるクライアント/サーバーシステム「Selenium Remote Control(RC)」、WebDriver API実装によりローカルあるいは遠隔にあるWebブラウザを操作する「Selenium WebDriver」、複数のサーバーで同時にテストを行う「Selenium Grid」などで構成される。これらのうち、Selenium WebDriverは、バージョン2.0で加わった最新の機能となる。
バージョン2.1は、2.0を7月11日に公開以来、10日足らずでのリリースとなった。開発チームは先に、インクリメンタルに問題に対応しながら小規模で管理しやすいアップデートを行うことを目的に、定期的にアップデートする方針に変更しており、最新版はこの方針導入後初のリリースとなる。
2.1のフォーカスはGridの強化。ホスト先がわからなくなったブラウザインスタンス追跡の改善などが強化された。このほか、Internet ExplorerとFirefoxのWebDriverのバグ修正も加わったという。
Selenium 2.1はSeleniumのWebサイトよりダウンロードできる。ライセンスはApache License 2.0。
Selenium HQ
http://seleniumhq.org/