Webアプリテスト自動化の「Selenium 2.26」リリース、Firefox 16をサポート

 Webアプリケーション向けテストツール「Selenium」開発チームは11月2日、最新版となる「Selenium 2.26」を公開した。最新Webブラウザへの対応など、大きな変更点を含むという。

 Seleniumは、Webアプリケーションの機能テストを行うためのテストツール。Webブラウザ上でのテスト作業を記録・再生できるFirefoxアドオン「Selenium IDE」やWebブラウザを各種スクリプト言語から操作するためのツール「Selenium WebDriver」、Webブラウザをリモートから操作する「Selenium Server」といったツールも提供されており、これらを利用することでWebアプリケーションのテストを自動化できる。プロジェクトは米Sauce Labsの支援を受けている。

 Seleniumはリリースサイクルを短くして数週間おきにリリースしているが、バージョン2.26では通常よりも長い開発期間を設けたという。大きな特徴として、Firefox 15および16でのネイティブイベントサポートや、各Webブラウザ向けの操作ツールである「FirefoxDriver」や「OperaDriver」、「ChromeDriver」、「SafariDriver」もアップデートされている。言語バインディングも改善され、非推奨のメソッドが削除されている。Colorクラスでは透明のサポートが加わった。このほか、Selenium Serverが内蔵する「Grid」機能でも、複数のバグが修正された。

 Selenium 2.26はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

Selenium
http://seleniumhq.org/