Java 6が必須に、「Selenium 2.22」がリリース
Webアプリケーションテストフレームワーク「Selenium」開発チームは5月29日、最新版となる「Selenium 2.22」を公開した。自動テスト実行ツール「WebDriver」を中心に機能強化が加わったほか、Java 6が必須となるという変更点がある。
SeleniumはWebブラウザを自動操作するためのフレームワーク。Seleniumを使用することでWebアプリケーションの自動テストを実行したり、定期的なタスクを自動実行できる。Firefoxアドオンの形で提供され、Webブラウザ上の動作を記録・再生できる「Selenium IDE」と、さまざまな言語を用いてより複雑なWebブラウザの自動操作を行える「Selenium WebDriver」がある。また、複数のマシンを利用する場合など、リモートからWebブラウザを操作する際に利用できる「Selenium Server」も提供されている。Seleniumプロジェクトは米Sauce Labsの支援を受けている。
Selenium 2.22では、WebDriverでIEを操作するためのスタンドアロンのIEサーバー(IEDriverServer)が提供されるされるようになった。IEDriverServerはSeleniumとは別途に配布されている。これにより、IEでもChromeと同様にテストを実行できるようになり、また今後ほかのライブラリに依存することなくIEサポートをアップデートできるようになるという。
このほか、Firefox 12におけるネイティブイベントの追加や、SafariDriverの改良なども行われている。
そのほか大きな変更として、Java 6が必須となった点がある。Java 6はSelenium Serverでは以前から必須となっていたが、クライアント側では本リリースが初となる。Java 5は2009年でサポート終了を迎えるため、影響を受けるユーザーは少ないだろうとしている。
Selenium 2.22はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Selenium
http://seleniumhq.org/