Mozilla Chromelessベースのフル画面ブラウザ「Webian Shell」が登場

 Webianプロジェクトは5月31日、フル画面Webブラウザ「Webian Shell」を発表、プロトタイプを公開した。「デスクトップが不要なデバイス向け」をうたっており、OSの上にインストールしてデスクトップ代わりに利用できる。

 Webianプロジェクトを立ち上げた英国の個人開発者Ben Francis氏は、Mozillaコミュニティのメンバー。Webian ShellはMozilla LabsのChromeless Projectをベースに、HTML、CSS、JavaScriptなどで作成した。MozillaのChromelessはデスクトップアプリ開発用のフレームワークで、2010年に公開された実験プロジェクト。

 Francis氏によると、Webian Shellはデスクトップを必要としない端末向けで、これまでのデスクトップインターフェースをシンプルなものにすること、Webアプリケーションを第一に取り扱うことを目的に開発するという。

 同日公開したバージョン0.1は、ミニマルなフル画面のタブ付きWebブラウザで、今後はホーム画面、ハードウェア制御、ズーム可能なタイルウィンドウマネージャ、画面分割、ソフトキーボードなどの機能を付加していく予定という。

 Webian 0.1はLinux、Mac OS X、Windowsに対応、WebianのWebサイトよりダウンロードできる。

Webian
http://webian.org/

ダウンロード
http://webian.org/shell/download/