オープンソース導入調査:コミュニティより商用サポートを望む傾向が明らかに

 多くの企業がオープンソースソフトウェアの利用にオープンだが、68%がコミュニティではなく、ベンダーのサポートを望んでいるという。オープンソースソフトウェア向けサポートを提供する米OpenLogicが9月10日(米国時間)、企業のオープンソース受け入れに関する最新調査を発表した。

 この調査は、約118人のIT/開発担当者を対象にオープンソースについて聞いたもの。期間は9月1日から4日で、回答者の66%が従業員200人以上の組織に務める担当者。

 「オープンソースの利用に非常にオープンで、使えるところで積極的に利用したい」と回答した人が75%に達するなど、オープンソースソリューションを前向きに検討する企業が多いことがわかった。オープンソースについては、81%が「商用サポートのあるプロジェクトを利用したい」と回答するなど、サポートが引き続き重視されていることもわかった。

 どのようなサポートを望むかについて、単一ベンダー、複数ベンダー、コミュニティの3種類のサポートについて聞いたところ、「単一ベンダーのサポートを望む」と回答した人は58%、「複数ベンダー」と「コミュニティ」はともに68%となり、単一ベンダーのサポートは敬遠されていることがわかった。従業員200人以上の大規模組織に限定した場合、複数ベンダーは68%、コミュニティーは58%、単一ベンダーは55%となり、複数ベンダーによるサポートを好む傾向がより顕著になった。

 このところのトレンドである“オープンコア”ライセンスモデル(コアの部分をオープンにし、ベンダーが拡張機能などを商用として提供するビジネスモデル)については、69%が「利用する可能性がある」と回答、「オプション提供される有償サポート付きのオープンソース」(86%)、「デュアルライセンスモデル」(81%)を下回った。

米OpenLogic
http://www.openlogic.com/