Python 3の実験的サポートが加わった「Django 1.5」がリリース
Python向けのWebアプリケーションフレームワーク「Django」開発チームは2月26日、最新版「Django 1.5」をリリースした。ユーザー定義のユーザーモデルをサポートしたほか、Python 3の実験的対応、ドキュメントの改善などが特徴となる。
DjangoはPython向けのWebアプリケーションフレームワーク。MVCスタイルでのWebアプリケーション開発に必要なすべてのコンポーネントを持つフル機能のフレームワークで、スタンドアロンのWebサーバーやORマッパー、自動管理インターフェイス、テンプレートシステム、キャッシュシステムといった機能を備える。ライセンスはBSD License。
Django 1.5は2012年3月に公開された1.4以来、11か月ぶりのリリースとなった。大きな新機能として、ユーザーモデルをカスタマイズする機構が導入された。これまでは、Djangoの認証フレームワーク(django.contrib.auth)を利用するアプリケーションは、Django側が定義するユーザーモデルを使う必要があったが、1.5からはユーザー独自の定義が可能となる。たとえばユーザーモデルにTwitterやFacebook IDフィールドを追加するといったことができるという。
また、Python 3(Python 3.2以降)のサポートも特徴となる。まだ実験的な段階とのことで、Python 3へポーティングするのに必要な機能はそろっているものの、運用環境向けではないとされている。同時にPython 3ポーティングガイドも用意された。なお、Python 3正式サポートは次期版の1.6で予定しているとのことだ。Python 2系はPython 2.6.5/2.7.3がサポートされており、今後も2系のサポートを継続するとしている。
そのほかにも多数の機能強化が加わっているが、一部後方互換性のない変更もあるとのことで、1.4からのアップグレードには注意が必要としている。
Django 1.5はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。