GNU、Skypeに対抗すべくIP電話システム「GNU Free Call」を立ち上げ
The GNU ProjectがSkypeの代替を目指し、最新プロジェクト「GNU Free Call」を立ち上げた。スマートフォンを含むあらゆるプラットフォームで動き、一般ユーザーが利用できるVoIPサービスの開発を目指す。
The GNU Projectは3月14日にGNU Free Callプロジェクトの立ち上げを発表し、同19日に最新の情報をアップデートした。
GNU Free CallはSIP(Session Initiation Protocol)プロトコルを利用する。これにより中央制御が不要となり、セキュリティ上の懸念となる非公開のバイナリプロトコルも不要となる、と説明している。
既存のSIPベースの通信サーバー「GNU SIP Witch」を土台とし、P2Pで広く利用されている「ホストキャッシュ」メカニズムに対応させることでノード間での発見と接続が可能になる。また、セッションの認証にはOpenPGPの実装となる「GNU Privacy Guard」を利用するとのこと。まずは自律的なメッシュネットワークを確立し、その後、高度なメソドロジーを追加していくという。
SIP WitchはVoIPプロクシとしても拡張し、既存のSIP対応端末が接続を確立できるようにするという。また、デスクトップだけでなく、AndroidなどIP対応携帯電話向けのSIP仲介サービスとしての運用も図るとのこと。Qtを利用したGUIも現在実験的ではあるが開発が進められているという。
19日のアップデートでは、「GNU Commoon C++」と「GNU uCommon」の統合を進める取り組みも報告している。
The GNU Project
http://www.gnu.org/