リピート顧客による本格導入が始まったオープンソースPBX

 テレコム関連調査会社の米Eastern Management Groupは7月15日(米国時間)、オープンソースPBX市場に関する動向を発表した。オープンソースPBXは昨年、PBX市場の18%を占めており、現在リピート顧客が市場を牽引しているという。

 Eastern Management Groupは約7000社のPBXについて調べ、「Open Source PBX: Market Size, Forecast and Analysis」としてまとめた。

 それによると、オープンソースのPBX市場は現在、最初に小規模システムで実験導入した企業が、規模を大きくしてインストールする傾向が見られるという。オープンソースPBX市場の55%をこのようなリピート顧客が占めており、「既存のPBXメーカーを危険な状態にしている」という。

 調査では、初めてオープンソースのPBXを購入する企業の63%が電話機10台以下のシステムで利用しているのに対し、2回目以降のリピート顧客は平均すると電話機62台のシステムで利用していることがわかった。リピート顧客では、電話機500台~1000台のシステムの92%でオープンソースPBXを導入しているという。

 2回目以降のリピート顧客の14%が、最低でも10箇所に支社を持ち、10%が従業員数1000人以上という。

 オープンソースのPBXは、VoIPなどの最新技術が利用でき、既存の(プロプライエタリな)PBXの50%以下の価格であることなどから、人気が出ているという。オープンソースPBXソフトウェアには、「Asterisk」などがある。

Eastern Management Group
http://www.easternmanagement.com/