FSFのSkype対抗プロジェクトの土台となる「GNU SIP Witch」、バージョン1.0を公開

 5月14日(米国時間)、SIPベースの通信サーバー「GNU SIP Witch 1.0」がリリースされた。また、同技術を利用したWebサイトを2011年の秋までに立ち上げ、無料の通話サービスを開始する計画も明らかにされた。

 GNU SIP WitchはGNU Projectの下で開発が進んでいるVoIPサーバーで、安全なPtoPベースのVoIPシステムを目指している。GNU Telephonyの一部として開発され、GNU Projectが3月に発表したSkype対抗プロジェクト「GNU Free Call」のサーバーコンポーネントにもなっている。

 安定版リリースにより、既存のアプリケーションでのサポートと同時に、GNU Free Callプロジェクトもサービス開発を進める。開発チームはまた、電話用暗号プロトコルの「ZRTP」に対応したソフトウェアベースの電話とSIP端末向けに、安全な無料通話サービスを世界ベースで提供する計画も発表している。Webサイトの公開は、夏後半の予定という。

 GNU SIP WitchはLinux、Mac OS X、BSD、Windowsで動作する。今後、Android対応も予定しているという。ライセンスはGPL v3を利用、プロジェクトのWebサイトよりソースコードを入手できる。

The GNU Project
http://www.gnu.org/

GNU Telephony
http://planet.gnu.org/gnutelephony/