英Canonical、PS3向けUbuntu CDイメージの配信を停止へ
英CanonicalのUbuntu開発者は12月14日、UbuntuのソニーのPlayStation3(PS3)向けCDイメージの配信を停止することを発表した。2010年4月のソニーの方針変更を受けてのもの。「作業に見合う価値がない」と説明している。
PS3には発売当初からLinux等のOSをインストールできる「他のシステムのインストール(Install Other OS)」機能が搭載されていたが、2010年4月1日のアップデートでこの機能が無効化された。この方針変更に対しては、ハッカーのGeorge Hotz氏がカスタムファームウェアを開発したり、集団訴訟が起こるなどの動きがあった。
Ubuntu開発者のColin Watson氏はメーリングリストで、「ソニーが『他のシステムのインストール』機能に変更を加えたことで、新しいシステムのユーザーがPS3上でUbuntuを動かすことがますます難しくなった」と決断の背景を説明している。
Watson氏はソニーの方針変更のほか、CDイメージを継続することに関心を持ち、また能力を備える開発者がいないことも理由に挙げており、「PS3向けに別途CDイメージを作成する作業はかなりのリソースを必要とするが、現時点でそれに見合う価値はないように見える」と記している。
「PS3はPowerPCバイナリを利用しているので、Natty(次期版「Ubuntu 11.04 Natty Narwhal」)以前のバージョンがインストールされていれば、しばらくの間はPS3システムを新しいバージョンのUbuntuにアップグレードできるだろう」とのことだ。
英Canonical
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