「GNOME 3」の中核UI「GNOME Shell 2.29.0」がリリース

 GNOME開発者は2月22日、「GNOME Shell 2.29.0」をリリースした。現在開発が進められているGNOMEの時期メジャーバージョン「GNOME 3」の中核となるユーザーインターフェイスで、メッセージトレイなどが新しくなっている。

 最新のメッセージトレイは画面の下にスライド表示される通知領域。過去の通知のステータスも保存され、アイコンをクリックして情報にアクセスできる。画面オーバービューは、グリッドとリニアの両方から選択可能となった。自分のオンライン状態を表示するユーザーステータスメニューも加わっている。

 視覚効果、アプリケーションの切り替え(Alt-Tab)などの振る舞いも改善されたほか、「Shell Toolkit(ST)」も強化されている。

 開発チームでは、同バージョンは早期バージョンであり運用環境には適さないと警告している。なお、GNOME ShellはGUIライブラリ「Clutter」を利用しているが、GNOME Shell 2.29.0では最新版の「Clutter 1.1」では問題が発生するとしている。この問題は解決され、すぐにClutter 1.1でも動作するようになるとのこと。

GNOME Foundation
http://www.gnome.org/

「GNOME Shell 2.29.0」ダウンロード
http://ftp.gnome.org/pub/GNOME/sources/gnome-shell/2.29