KDE、最新のデスクトップ環境「KDE SC 4.6」をリリース

　KDEは1月26日、デスクトップ環境の最新版「KDE Software Compilation（SC） 4.6」を発表した。同プロジェクトのWebサイトより入手できる。

　KDE SCは「KDE Plasma Workspaces」「KDE Applications」「KDE Platform」の総称となり、それぞれバージョン4.6にアップデートされている。

　土台となるKDE Platformでは、モバイル端末でのアプリの実装を容易にする「mobile build target」が導入された。デスクトップフレームワーク「Plasma」ではQML（Qt QuickのQt向け宣言的言語拡張）で書かれたウィジェットがサポートされ、データ共有用のJavaScriptインタフェースやストレージサービスも加わった。最新のBluetoothフレームワーク「BlueDevil」の強化、デスクトップテーマ「Oxygen」やソーシャルセマンティックデスクトップ環境「Nepomuk」の改善なども行われている。

　KDE SC 4.6のKDE Plasma WorkspacesではDesktopとNetbookの2種類のインターフェイスが用意されている。仮想デスクトップ管理システム「Activities」のデザインが一新され、アプリケーションやファイルとアクティビティの関連付けが容易に行えるようになった。ウィンドウマネージャ「KWin」では、性能やグラフィックドライバ検出機能などが改善されており、電源管理関連の新機能も加わっている。

　KDE Applicationでは、ファイルマネージャ「Dolphin」に「Faceted Browsing」という機能が追加されている。ファイル検索ツール「Kfind」の検索インターフェイスがDolphonに「検索バー」という形で統合された。ファイルに付加されたメタデータを使用したファイルの閲覧や検索、フィルタリングが可能となっている。また、Gitプラグインも追加された。イメージビューア「Gwenview」や「KSnapshot」ではFlickerなどの外部サービスへのエクスポート機能が追加されたほか、テキストエディタ「Kate」では新たにSQLクエリプラグイン、GDB（「GNU Debugger」）プラグイン、テキストハイライトプラグインなどが追加されている。

KDE
http://kde.org/