Debian、自動コード解析プロジェクト「DACA」を発表
Debian開発者は12月16日、バグの検出と修正を支援するコード解析プロジェクト「Debian’s Automated Code Analysis(DACA)」を発表した。現在、「cppcheck」など2つのコード分析ツールがリストされている。
DACAは、Debianがディストリビューションするソフトウェアの品質を改善するためのツールを提供するプロジェクト。ソースコードに含まれる問題の検出や修正を支援すると同時に、ツール開発者には試験用のテストベッドを提供するとしている。
現在、C/C++向けの静的解析ツールのcppcheckと「checkbashisms」がある。プロジェクトを開始したRaphael Geissert氏によると、今後は他のツールの評価を進める計画で、ツールは最終的に20以上になる見通しだという。また、ツールの多くがCPUのリソースを消費するCPUバウンド型であるため、Debianアーカイブをチェックするのに要するツール数と所要時間が制限されてしまう点が問題に挙げられている。
DACAプロジェクトは現在Debian開発向けの支援サイトAliothに提案中で、承認されればAliothにてレポジトリ公開やメーリングリストを展開する予定という。
Debian Automated Code Analysis
http://qa.debian.org/daca/