ソースコードを分析して行数や重複コードの割合といった品質情報を表示するツール「Sonar 3.0」登場
スイスSonarSourceは4月18日、ソースコードを分析してその複雑度や品質などを視覚化するツール「Sonar 3.0」をリリースした。2年ぶりのメジャーアップグレードとなり、新機能を含め40以上の強化が加わっている。
SonarはJavaおよびRubyで実装されたソースコード品質管理プラットフォーム。ソースコードを分析し、コードの行数やファイル数といった規模情報やクラス/パッケージ/メソッド数、コメント数、重複しているコードの割合、コーディング規約の遵守状況、コードの複雑性、テスト状況などをWebベースの管理画面で視覚的に表示できる。プラグインによりルールエンジンや新言語の追加も可能で、コア部分が対応している言語はJavaのみだが、CやC#、Flex、Groovy、PHPなどもプラグインによってサポートされる。Natural、PL/SQL、Visual Basic 6などをサポートする商用プラグインも用意されている。また、EclipseやJenkins、BuildBreaker、JIRA、Maven、Antなどと連携できるプラグインもある。
Sonar 3.0は2年ぶりのバージョンアップとなり、2.14で追加された「継続的検査」をさらに安定させた。設定周りでは、リクエストの多かったという暗号化をサポート、データベースパスワードにAES 128ビットの暗号がかけられるようになった。ダッシュボードはウィジェットベースの「TimeMachine」がデフォルトとなった。ユーザーは自分専用のWebダッシュボードを作成して利用できる。
複数のプロジェクト間でのコード重複の検出も可能となり、コードメンテナンスや管理を簡素化できるという。また、新たに「Number of Projects」としてプロジェクトの数に関する指標が加わった。パーミッション管理機能の強化や、検索エンジンの追加といったユーザーインターフェイスの改善、コードレビューワークフローの効率化に向けたレビュープロセスの統合なども行われている。
SonarSourceは最新版に合わせ、開発者が自分の貢献をチェックできる商用プラグイン「Developer Cockpit」も発表した。SonarはSonarSouceのWebサイトからダウンロードできる。ライセンスはLGPL。
スイスSonarSource
http://www.sonarsource.com/