Debian、「Debian 7」でマルチアーキテクチャサポート機能「Multiarch」対応へ

 Debian Projectは7月26日、2013年リリース予定の「Debian 7」(Wheezy)で、「Multiarch」機能に対応する計画を発表した。amd64システム上でi386のアプリケーションを実行するといったことが可能になるという。

 Multiarchは、異なるハードウェアアーキテクチャのライブラリとプログラムを、同一システム上に平行してインストール・実行できる機能。最たる例が、64ビット環境と32ビット版パッケージの組み合わせとなる。複数種類のプロセッサ向けのバイナリ、ライブラリ、ヘッダが同一システム上に共存でき、クロスビルディングも簡素化するという。

 Debian開発者らは、ia32-libsが不要になるなど、Multiarchサポートはシステムのさまざまな面に影響を与えるとしている。将来は、32ビットから64ビットへのライブマイグレーションも可能になるとみている。Debianでは以前からMultiarchに取り組んでおり、2011年4月にリリースされた「Ubuntu 11.04」(Natty Narwhal)ではDebianに先駆けてのサポートが行われている。

 Debian 7でのMultiarchサポートは、ボスニア・ヘルツェゴビナで24日より開催中の年次カンファレンス「DebConf11」で決定した。

Debian Project
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