プライベートクラウド基盤「Eucalyptus 2.0」のオープンソース版が公開
米Eucalyptus Systemsは8月25日(米国時間)、オープンソースのプライベートクラウドプラットフォーム「Eucalyptus 2.0」を公開した。同社のオープンソース専用Webサイトより入手できる。
Eucalyptusは米Amazon Web Services(AWS)の「Amazon EC2」と互換性のあるクラウド基盤で、ITインフラ内でプライベートおよびハイブリッドクラウドを実装できる。Eucalyptus Systemsはオープンソース版をGPLで公開しており、有償のエンタープライズ版も提供している。
最新版では、EBSボリューム向けにiSCSIプロトコルのサポートを追加、既存のITインフラ上にクラウドを構築しやすくした。KVMがI/O仮想化方式として採用するVirtioもサポートした。
AWSサービスとの互換性も強化し、「Amazon S3」のバージョニングをサポートした。これにより、Eucalyptusのストレージサービス「Walrus」に保存されているオブジェクトのバージョン管理が可能となった。このほか、性能や拡張性を強化し、管理ユーザーインターフェイスも改善されている。
Eucalyptus Systemsは同日、オープンソースコミュニティサイトを改善し、パッチ提出やドキュメンテーションなど、コミュニティが容易に開発に参加できるようにしたことも発表している。
米Eucalyptus Systems
http://www.eucalyptus.com/
「Eucalyptus 2.0」ダウンロード
http://open.eucalyptus.com/downloads