クリエーションラインなど、OSSクラウド基盤構築の産学連携プロジェクト

 情報システム開発のクリエーションライン(本社:東京都中央区)は2009年11月25日、オープンソースソフトを活用したクラウド基盤構築の産学連携プロジェクトを開始すると発表した。情報処理推進機構(IPA)の事業として採択されたもので、北海道大学など3者とコンソーシアム(共同事業体)を組織して取り組む。

 コンソーシアムに参加するのは同社のほか、北海道大学大学院情報科学研究科、インフォクラフト(本社:東京都調布市)、調和技研(本社:札幌市)。プロジェクトは、IPAとして初のクラウド評価事業である「クラウド運用管理ツールの基本機能、性能、信頼性評価」に採択された。期間は2010年5月31日まで。

 構築するクラウド環境には、オープンソースのクラウド基盤管理ソフト「Eucalyptus」、システム運用管理ツール「Zabbix」、仮想化管理ツール「virt-manager」、認証基盤構築ツール「OpenSSO」、ディレクトリサービス「OpenLDAP」を利用。コンソーシアムで検証・評価を行う。また、Amazon EC2などのパブリッククラウドとの連携(ハイブリッドクラウド)についても検証する。

 クリエーションラインは、以前からEucalyptusの実用化検証などを行っており、その成果報告書を公開してきた。また、その成果を基に2009年9月から「プライベートクラウド構築サービス事業」を展開している。

IPA
http://www.ipa.go.jp/

クリエーションライン
http://www.creationline.com/

北海道大学大学院情報科学研究科
http://www.ist.hokudai.ac.jp/

インフォクラフト
http://www.infocraft.co.jp/