英Canonicalがマルチタッチインターフェイス「uTouch 1.0」を公開、Ubuntu 10.10に搭載
英Canonicalは8月16日、マルチタッチ・ジェスチャースタック「uTouch 1.0」を発表した。現在開発中のUbuntu 10.10(開発コード「Maverick Meerkat」)に搭載する予定とのこと。タッチインターフェイスは将来的にUbuntuや各種Linuxアプリケーションで中心的役割を果たすとし、活発に開発を進めることを明らかにしている。
uTouchは「Ubuntu Touch」の略で、LinuxカーネルおよびX.orgの開発コミュニティと協力して開発された。マルチタッチジェスチャー認識エンジンとジェスチャーAPIを提供、これらのコンポーネントを利用して開発者はタッチ・ジェスチャーに対応するアプリケーションを開発できる。uTouchは、10月に公開予定の次期版Ubuntu 10.10(Netbook、Desktop、およびLight)に搭載が予定されている。
Canonicalによると、タッチインターフェイスについては現行版「Ubuntu 10.04」から取り組んでおり、2012年4月に公開予定のUbuntu 12.04まで活発に開発を進める計画という。具体的には、ジェスチャーAPIのツールキットへの統合、レガシーアプリのタッチ対応、ジェスチャーベースのインタラクションに適した新しいアプリの設計などに取り組み、最終的にはカーネルからアプリケーションまでをカバーするタッチ画面フレームワークの提供を目指す。
uTouchのコードはLaunchpadのプロジェクトページより入手できる。ライセンスはGPL v3。
英Canonical
http://www.canonical.com/
LaunchpadのuTouchプロジェクトページ
https://launchpad.net/canonical-multitouch/utouch-grail