Ubuntu 10.10「Maverick Meerkat」のベータ版リリース

 英Canonicalは9月2日、Linuxディストリビューションの次期版「Ubuntu 10.10」(開発コード名「Maverick Meerkat」)のベータ版を公開した。Desktop版に加えてServerやNetbook版が用意されており、Netbook版のUIは予定通り最新の「Unity」が採用されている。

 Ubuntu 10.10はLinuxカーネル2.6.35-19.28をベースとし、GNOMEはdconf、Gsettings APIなどを含むバージョン2.31にアップグレードされている。Desktop版とNetbook版ではブートプロセスをクリーンにすることで起動時間を改善し、Server版では「Amazon EC2」互換のクラウド技術「Ubuntu Enterprise Cloud」(UEC)との統合を強化、プライベートクラウドとパブリッククラウドの両方を提供する。

 Desktop版では、写真管理アプリが「F-Shot」から「Shotwell」となり、「Sound Indicator」では音楽再生コントロールが加わった。メールソフト「Evolutioin」もアップデートされ、速度が改善された。マイクロブログクライアント「Gwibber」は、Twitterの「OAuth」認証に対応した。ソフトウェア管理の「Ubuntu Software Center」はルック&フィールが強化され、新着や特集などの表示が可能となった。サードパーティ製の商用アプリの購入も可能になる。

 Netbook版はデフォルトインターフェイスがUnityに変更された。Unityは5月に発表されたプロジェクトで、グローバルメニューバーなどの機能を持ち、高速アクセスや軽量を特徴とする。

 Ubuntuをベースにデスクトップ環境や付属ソフトウェアの変更といったカスタマイズが加えられているKbuntu、Xubuntu、Edubuntu、Mythbuntuなども、同時にベータ版が公開されている。

 Ubuntu 10.10の正式版は10月10日にリリースされる予定となっている。

英Canonical
http://www.canonical.com/

ダウンロード
http://www.ubuntu.com/testing/download