GNOME 3.0のリリースが再度延期、2011年3月登場へ

 オープンソースのデスクトップ環境「GNOME」のリリースを統括するGNOME Release Teamは7月28日(オランダ時間)、次期バージョン「GNOME 3.0」のリリースを再度延期し、2011年3月に公開することに決定したと発表した。当初の予定から1年遅れでリリースされることになる。

 Relase Teamによると、オランダで開催したカンファレンス「GUADEC」で26日に会合を開き、開発が進んでいるGNOME 3.0の状態について話し合った結果、リリースサイクルを見送ることに決定したという。期待通りの高品質を確実にするため、としている。

 GNOMEは6カ月おきにリリースする固定サイクルを持ち、GNOME 3.0は当初、2010年3月にリリースされることになっていた。その後これを延期して、2010年9月にリリースするとしていたが、今回再度延期する。リリースサイクルを合計2回見送ることになる。

 延期決定についてRelease Teamは、スケジュールを1〜2カ月後伸ばしにして2010年中にリリースすることも可能だが、リリーススケジュールを守り、コミュニティの期待を満たす品質を提供することの方が重要だと判断した、と説明している。機能開発だけではなく、フィードバックとテストの時間を確保できるとも述べている。得られた期間を利用して、「GNOME Accessibility」や「GNOME Shell」を強化し、ドキュメンテーションなどの作業に取り組む予定という。

 2011年3月までの間、2010年9月に安定版「GNOME 2.32」とGNOME 3.0のプレビュー版をリリースする計画も明らかにしている。

GNOME Foundation
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