SOA技術インフラ「Apache Tuscany SCA Java 1.6」リリース

 Apache Tuscany開発チームは2月8日、オープンソースのSOA技術インフラ「Apache Tuscany SCA Java 1.6」公開を発表した。Windows、Linux、Mac OS X、UNIXに対応、プロジェクトのWebサイトよりバイナリとソースを入手できる。

 Apache Tuscany SCAは、業界団体OSOA(Open Service Oriented Architecture)が定義する「SCA(Service Component Architecture)」仕様ベースの軽量ランタイム環境。Apache Tuscany SCA JavaはJava実装となり、このほかにPHP用、C++のネイティブ版もある。

 SCAはSOAアプリケーション開発を簡素化する仕様で、Apache Tuscany SCAはOSGiに準拠、スタンダロンでも分散環境でも動かすことができる。モジュラー構成によりビジネス要件に応じて機能を選択できるという。

 Apache Tuscany SCA Java 1.6では、「SCA Assembly Model V1.0」や「SCA Policy Framework V1.0」、「SCA Java Common Annotations and APIs V1.0」、「SCA Java Component Implementation V1.0」、「SCA EJB Session Bean Binding V1.0」などのSCA仕様の実装を含んだ。

 SCAで定義されていないものとしては、Direct Web Remoting、RSSとATOMフィード、HTTPリソース、JSON-RPC、PUB/SUB Notifications、RMIなどのSCAバインディング、XQuery、BPEL、ウィジェット、それにGroovy、JavaScript、Python、Rubyなどの動的言語のSCA実装も含む。Service Data Objects(SDO)、JAXB、JSONなどのデータバインディングもある。

 Apache Tuscany開発チームは、OASISで標準化されるSCA仕様をベースとしたランタイム開発をSCA Java 2系で進めている。

Apache Tuscany
http://tuscany.apache.org/

「Apache Tuscany SCA Java 1.6」ダウンロード
http://tuscany.apache.org/sca-java-releases.html