米Facebook、PHPコードをC++コードに変換して高速に実行する「HipHop for PHP」発表

 米Facebookは2月2日(米国時間)、PHPの性能と拡張性を改善するプロジェクト「HipHop for PHP」を発表した。PHPコードをC++に変換するプログラムで、すでにFacebook内で利用されているという。今後オープンソースプロジェクトとして公開し、開発を進める計画だ。

 FacebookはPHPを利用した大規模なソーシャルネットワーキングサイトだが、拡張性という問題に直面していた。HipHop for PHPはこの問題を解決するために数年前にスタートしたプロジェクトで、現在すでにFacebook内で利用されているとのこと。これによりWebサーバーのCPU利用率が改善し、性能の改善に役立ったという。開発者によると、CPUの利用率を平均して50%削減可能としている。

 HipHop for PHPにはソースコード変換機構とC++向けに再実装したPHPランタイムシステム、そして高速化のためにリライトされた多数のPHP Extensionsが含まれている。コード変換機構を利用してPHPソースコードを最適化されたC++コードに変換し、g++を使ってコンパイルする。ただし性能優先のため、eval() などのあまり使われていない機能は利用できないという。

 Facebookは今後、HipHop for PHPをGitHub上でオープンソースプロジェクトとして展開する。ライセンスはPHP Licenseを採用する。数日中にWikiも立ち上げる予定だ。

米Facebook
http://www.facebook.com/

HipHop for PHP: Move Fast(Facebook開発者によるブログ記事) http://developers.facebook.com/news.php?blog=1&story=358