Netscapeの生みの親が支援するソーシャルブラウザ「RockMelt」、限定公開
米RockMeltは11月8日、最新のWebブラウザ「RockMelt」の早期版を限定公開した。ソーシャル機能にフォーカスし、ユーザーに「自分仕様のWebブラウザ」を提供するのが特徴となる。利用時にログインが必要となる初のWebブラウザとなる。
RockMeltは2008年11月に創業し、2年がかりで新しいWebブラウザ開発を進めてきた。米Netscape Communicationsを立ち上げたMarc Andreessen氏や、米VMwareの創業者Diane Green氏などの支援を受けている。
SNSの普及によりWebが人々の生活に浸透しており、RockMeltはWebブラウズにとどまらない機能を持つWebブラウザを目指したとのこと。ソーシャル活動、最新情報の入手、検索などに主眼を置き、ユーザーは自分の活動に合わせてWebブラウザをカスタマイズできる。どこからアクセスしても自分のカスタマイズ設定を利用できる点も特徴となる。
RockMeltは米Googleの「Chromium」(Google Chromeのオープンソース版)をベースに、米FacebookなどのWebサービスを統合した。たとえば、URLバー横に組み込まれた共有ボタンを使って閲覧中のページ情報をFacebookに投稿したり、Twitterでツイートできるという。中でもFacebookとは密に連携しており、友人リストをブラウザ横に配置し直接アクセスできる。このほか、お気に入りに登録したサイトの更新情報をユーザーに通知する機能もあるとのこと。検索の使い勝手も改善されている。Chromiumをベースとすることで、高速、安全性、安定性も実現したそうだ。
対象OSはWindowsとMac OS。しばらくはダウンロードにインビテーションが必要となる。また、利用にはFacebookアカウントが必要。
米RockMelt
http://www.rockmelt.com/