無線や仮想化が強化された「FreeBSD 8.0」が登場

 FreeBSD Projectは11月25日(米国時間)、UNIX派生OSの最新版「FreeBSD 8.0-RELEASE 」を発表した。無線、仮想化、ストレージなどが特徴となる。AMD64、i386、IA64、pc98、PowerPC、Sparc64に対応、プロジェクトのFTPサイトよりISOイメージをダウンロードできる。

 バージョン8.0では無線規格の「IEEE 802.11」対応を一新し、単一のアクセスポイントで複数の無線ネットワークをホスティングできる「Virtual Access Points(VAP)」が追加されている。「802.11s」メッシュネットワーク(ドラフト)をサポート、FreeBSDベースの端末同士が動的にリンクして大規模な無線網を構築できるという。ネットワークスタックでは、CPUフローキャッシュや複数キューの伝送などマルチプロセス最適化機能も加わっている。

 仮想化も大きな特徴で、軽量の仮想FreeBSDマシン構築機能「Jail」を強化し、Jail内にJailを構築可能となった。「VirtualBox」でホストとゲストの両モードに対応したほか、32ビットの「Xen DomU」ゲストとして動かすこともできる。

 ストレージでは、GSS-API暗号化対応などNFS(Network File Systems)実装を強化、NFS v4にも実験的に対応した。ZFS対応は実験モードから運用モードとなっている。前バージョンから加わった「D-Trace」やSuperPages対応も強化されている。

FreeBSD Project
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