Web標準化団体Open Web Foundation、規約と10の標準化プロジェクトを公開

 オープンソース手法によりWeb関連標準技術を開発・保護する非営利団体であるOpen Web Foundationは11月17日、同団体の規約「Open Web Foundation Agreement(OWFa)」を公開するとともに、同規約の下で進められる10の標準化プロジェクトを発表した。米Google、米Facebookなど5社が、OWFaの下でこれらのプロジェクトを進めていくという。

 Open Web Foundationは2008年7月に設立された業界団体。オープンソース手法にならい、コミュニティベースでWeb関連の標準技術を開発することを目的としている。

 公開された規約は、Apache Software FoundationおよびCreative Commonsのものを参考にしているという。一般に標準化団体の標準化プロセスは時間がかかるが、OWFaにより著作権侵害などの法的リスクなしに仕様の開発、公開、実装を行えるとのこと。OWFaは、同団体のWebサイトで公開されている。

 また、OWFaの下で標準化作業を進めるプロジェクトは下記のとおり。これらのプロジェクトはGoogle、Facebook、米Yahoo!、米Microsoft、米SafeMashUpsの5社らによって主導されるとのこと。

  • MashSSL Open 1.2.0(SafeMashUps)
  • Media RSS 1.5.0(Yahoo!)
  • OAuth Core 1.0 Revision A(Facebook、Google、Yahoo!)
  • OAuth WRAP 0.9(Facebook、Google、Microsoft、Yahoo!)
  • OpenService Format Specification version 0.8(Microsoft)
  • PubSubHubbub(Google)
  • Salmon Protocol(Google)
  • Simple Web Tokens 0.9(Facebook、Google、Microsoft、Yahoo!)
  • WebSlice Format Specification version 0.9(Microsoft)
  • XML Search Suggestions Format Specification(2009年11月11日時点のバージョン、Microsoft)

Open Web Foundation
http://openwebfoundation.org/