レッドハット、VMware仮想環境向けの「Red Hat Enterprise Linux」サブスクリプション

 レッドハットは2009年7月28日、VMwareで構築した仮想環境向けのRed Hat Enterprise Linux(RHEL)サブスクリプション「Red Hat Enterprise Linux for VMware」の提供を開始した。1サーバ4仮想マシンまでの同時実行をサポートする。価格は「スタンダード」で1サーバあたり年間17万8000円(税別)。

 VMwareの仮想化環境に最適化し、複数の仮想マシンの同時実行をサポートするサブスクリプション。従来の「RHEL」サブスクリプションが、仮想マシン1台ごとに購入しなければならなかったのに対し、大幅にコストを削減できるという。

 複数の仮想マシンをリソースのプールとして、必要に応じて実行する仮想マシン数の増減が可能。またVMwareの動的な移行機能「VMotion」に対応して、仮想マシンを物理サーバ間で制限なく自由に移動させることができる。機能や仕様は従来のRHELと同等という。

 CPU数・コア数にかかわらず2ソケットまでの物理サーバで利用可能。平日午前9時~午後5時の電話およびWebサイトによるサポートが付属する。「プレミアム」は、サポートを週7日24時間に拡大して、1サーバあたり年間28万8000円。

 また10仮想マシンまでをサポートする上位版の「Red Hat Enterprise Linux Advanced Platform for VMware(RHEL AP for VMware)」も併せて提供開始した。物理サーバのソケット数は無制限。価格は、「スタンダード」が同33万8000円、「プレミアム」が同55万8000円。なお、XenなどVMware以外の仮想環境への対応は未定。

Red Hat Enterprise Linux 5
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レッドハット
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