シトリックス、サーバ仮想化ソフト最新版「Citrix XenServer 5.5」をリリース

　シトリックス・システムズ・ジャパン（本社：東京都千代田区）は2009年6月24日、最新のエンタープライズ向けサーバ仮想化ソフト「Citrix XenServer 5.5」の無償提供を開始したと発表した。同社のWebサイトからダウンロードできる。同時に日本のユーザー向けのフォーラムを立ち上げた。

　オープンソースのサーバ仮想化技術「Xen」ベースで、無償版ながらノードの中央集中管理、組み込み型のストレージ、ライブマイグレーションなどの機能を搭載。プロビジョニングや高可用性機能を追加する有償ソフト「Citrix Essentials」と組み合わせて、低コストでエンタープライズクラスの仮想化環境を構築できるという。

　5.5では、ゲストOS環境のファイルや仮想マシンイメージの完全および差分バックアップに対応した統合バックアップ機能を搭載。また、仮想マシン変換ツールを強化し、VMwareで使用されるVMDKフォーマットの仮想マシンを、XenServerおよびMicrosoft Hyper-VのVHDフォーマットに変換できるようになった。

　このほか、単一の検索画面で、仮想マシン名、リソースプール、ロケーション、サーバ、ストレージリポジトリ、スナップショット時間、ネットワーク名などの広範な条件で環境を表示・管理できる。Active Directoryとの統合機能も搭載した。ゲストOSには、SUSE Linux Enterprise Server 11、Debian 5.0、Red Hat、Cent OS、Oracle 5.3のサポートを新たに追加した。

　最新版の公開に合わせ、Webコミュニティサイト「XenServer Central」を開設。新製品や活用のための情報、技術サポートサイト「Citrix Knowledge Center」へのアクセス、Webベースのサポートフォーラムなどを提供している。日本のユーザー向けには、日本語対応フォーラム「XenServer/Essentials Japanese」を同日開設した。

Citrix XenServer
http://www.citrix.co.jp/products/xenser/

「XenServer/Essentials Japanese」フォーラム
http://forums.citrix.com/category.jspa?categoryID=176

シトリックス・システムズ・ジャパン
http://www.citrix.co.jp/