レッドハット、企業向けLinux管理ソリューション最新版

 レッドハットは2009年9月9日、金融・ミッションクリティカル分野向けLinux管理ソリューションの最新バージョン「Red Hat Network Satellite 5.3」の提供を開始した。2008年6月に開始したオープンソースプロジェクト「Spacewalk」の成果を取り込んだ初の製品で、物理サーバと仮想サーバの両方を管理できる。

 大規模サーバシステムの運用で、Red Hat Enterprise Linuxシステムのアップデート作業や構成管理、導入作業、監視などを効率化した。オープンソースのLinuxインストレーションサーバ「Cobbler」を統合。ネットワークインストール環境を構築して、複数サーバへの同時インストールなど導入を迅速・簡単に行うことができる。

 また、複数の組織を管理する機能を強化。管理者は複数組織を横断的に閲覧・管理し、組織同士を連携させてソフトウェアアップデートのチャンネルを自動複製。手作業のミスを減らし、セキュリティポリシーを容易に順守できるようにする。さらに、Web画面のインタフェースで行う操作をAPIとして提供し、他の管理ソフトやスクリプトからも実行できる。

 ライセンスは無償。テクニカルサポート・製品アップグレード・修正プログラムを含むサブスクリプション価格(税別)は、管理対象ノード無制限の「Red Hat Network Satellite」が管理サーバ1台あたり年間130万円から。ノード50台までのエントリー版「Red Hat Network Satellite Starter Pack」が同65万円から。

Red Hat Network Satellite 5.3
http://www.jp.redhat.com/rhn/RHN5.3/

レッドハット
http://www.jp.redhat.com/