米Red HatがRHEL 5.4ベータ版をリリース、KVM正式サポート
米Red Hatは7月2日(米国時間)、最新のLinuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 5.4」ベータ版を公開した。x86、x86/64、Itanium、IBM POWER、System zに対応、同社顧客はRed Hat Networksより入手できる。
最新ベータ版では、仮想化、ストレージ、セキュリティなどが強化点となる。
最大の特徴は、ハイパーバイザー「Kernel-based Virtual Machine(KVM)」の搭載。Red Hatは2008年、KVMを開発するQumranetを買収、KVMベースの仮想化戦略を打ち出していた。今回、KVMをLinuxカーネルレベルで統合、x86_64ベースのアーキテクチャで利用できる。ゲストOSは、Red Hat Enterprise Linux 3/4/5、Windows XP、Windows Server 2003/2008をサポートする。REHL 5では、これまで採用してきた「Xen」も引き続きサポートする。
ストレージでは、Clustered Samba(技術プレビュー)、Fibre Channel over Ethernetツールなどが加わり、セキュリティでは、暗号モジュール評価の標準規格「FIPS-140」認定を目指す。
このほか、開発者向けツールなども強化されている。
米Red Hat
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