MySQL創始者、「Open Database Alliance」を結成

 スウェーデンMonty Programと米Perconaは5月13日(フィンランド時間)、MySQLの業界団体「Open Database Alliance」の結成を発表した。MySQL関連の取り組みを結集し、分断化を防ぐとしている。MySQLに加え、MySQLのコミュニティブランチ「MariaDB」もプッシュしていくようだ。

 Monty Programは、米Sun Microsystemsが買収したMySQLの設立者でオリジナルコードの作者であるMichael “Monty” Widenius氏が立ち上げた企業。MySQLのエンジニア企業で、ストレージエンジン「Maria」を含むMaria DBの開発も進めている。Perconaは、MySQLをはじめ、LAMPスタックに強いサービス企業。

 Open Data Allianceは、MySQL、派生コード、バイナリ、トレーニング、サポートなどを提供する中立的なコンソシアムで、MySQLのハブを目指す。MySQLが関連した取り組みを結集させることで、分断化を防ぎ、不安を緩和するという。同アライアンスの目標には、MariaDBの提供、サポート、サービスも含まれている。

 Widenius氏は自身のブログで、「MariaDBとMySQLが関連したワンストップショップを目指す」と記している。顧客の要求に応じたサービスや専門サービスを提供し、問題解決を支援する専門家を容易に見つけられるようにするという。

 4月に米OracleがSunの買収を発表して以来、MySQLの今後が注目されている。Widenius氏はOracle買収について感想を記したブログで、MySQL開発者の維持を課題に挙げるなど、以前から分断化に警告を発してきた。

 Widenius氏は2009年2月、SunにおけるMySQL開発作業への不満を原因に同社を退社し、Monty Programを立ち上げた。

Open Database Alliance
http://opendatabasealliance.com/

スウェーデンMonty Program
http://askmonty.org/

米Percona
http://www.percona.com/