オリジナル開発者によるMySQLフォーク「MariaDB 5.3.5」リリース。5.3系初となる安定版

 2月29日、MySQL互換のデータベースシステム「MariaDB 5.3.5」がリリースされた。5.3系初の安定版(GA版)リリースとなり、MySQL 5.1ベースでMySQL 6.0のコードも含んでいるという。

 MariaDBは、MySQLのオリジナルコード作成者で共同創業者のMichael “Monty” Widenius氏が中心となり、2009年に立ち上げたプロジェクト。MySQLと完全な互換性があるシステムを目指しており、同氏がCEOを務めるMonty Programが開発を支援している。ライセンスはGPL 2。

 MariaDB 5.3.5ではクエリオプティマイザおよび性能が強化されており、特にサブクエリについては「やっと実用的なレベルになった」とされている。セミ結合サブクエリおよび非セミ結合サブクエリの両方で最適化が行われており、サブクエリキャッシュも利用できる。サブクエリ最適化を視覚表示するSubquery Optimizations Mapも導入された。

 このほか、レプリケーションやバイナリ形式でのログ機能の強化や、InnoDB/XtraDBに直接アクセスできるNoSQLプラグイン「HandlerSocket」も加わっている。

 MariaSB 5.3.5はWindowsおよびRed Hat Enterprise Linux 5(およびCentOS 5)、Solaris 10/11などをサポートする。

フィンランドMonty Program
http://montyprogram.com/

Maria DB
http://mariadb.org/