「Kenai」を統合した「NetBeans IDE 6.7」ベータ版
オープンソース開発環境プロジェクトNetBeans.orgは、統合開発環境(IDE)の最新版「NetBeans IDE 6.7」ベータ版を公開した。プロジェクトホスティングプラットフォーム「Project Kenai」を統合、開発者間で容易にコラボレーションできるという。
NetBeans IDEはJavaで記述したIDEで、全てのJavaプラットフォーム(Java SE、Java EE、Java ME、JavaFX)、それにPHP、Ajax、JavaScript、GroovyとGrails、RubyとRuby on Rails、C/C++向けの開発環境。プロジェクトは、米Sun Microsystemsの支援を受けている。
最新版は、バージョン6.5からのアップグレードとなる。最大の特徴はKenaiの統合。Kenaiは、Sunが開発するオープンソースのプロジェクトホスティング技術で、SubversionやMercurialを利用したソースコード管理、Wiki、フォーラム、追跡などの機能を持つ。同技術を統合することで、NetBeans IDEの中でプロジェクトの立ち上げ、コードのコミットなどのコラボレーションが容易に実現するという。
このほか、ビルドシステム「Apache Maven」をネイティブサポートし、継続的インテグレーション「Hudson」とアプリケーションサーバー「GlassFish」の統合も強化した。PHPでは、「Selenium」サポート、エディタでのSQLコード・コンプリーション機能などが追加されている。JavaScript 1.7にも対応した。
NetBeans IDE 6.7ベータ版はLinux、Mac OS X、Solaris、Windowsに対応、NetBeans.orgよりダウンロードできる。正式版は今年6月の予定という。
NetBeans.org
http://www.netbeans.org
「NetBeans IDE 6.7」ベータ版ダウンロード
http://download.netbeans.org/netbeans/6.7/beta/