Rack統合「Ruby on Rails 2.3」正式版がリリース

 Rubyを利用したオープンソースのWebアプリケーション開発フレームワーク「Ruby on Rails」の作者、David Heinemeier Hansson氏は3月16日、最新版「Ruby on Rails 2.3.0」をリリースした。開発中の新機能を包括的に統合、「長期的に見て最も価値あるアップグレード」としている。

 最新版では、ライブラリをCGIからRackに切り替えた。RackはWebサーバーやWebフレームワーク向けのインターフェイスで、同技術を採用することにより、Ruby on Railsでミドルウェア機能を利用できる。他のRubyフレームワークとセッションデータをやり取りするなど、連動が容易になるという。

 このほかの特徴としては、ActiveRecordがネストフォームに正式対応、複数のデータベーストランザクションに容易に対応できるようになった。アプリケーションコンポーネントをカプセル化し、他のアプリケーションで再利用できる「Rails Engine」も正式採用となった。

 また、gems、configsなど自分用のデフォルトスタックをRailsスケルトンアプリケーションに自動で組み込めるテンプレート機能も加わっている。

 最新版はRuby on RailsのWebサイトよりダウンロードできる。

Ruby on Rails.org
http://rubyonrails.org