Rackを統合した「Ruby on Rails 2.3.0」のRC1がリリース
オープンソースのWebアプリケーション開発フレームワーク「Ruby on Rails」の作者、David Heinemeier Hansson氏は2月1日、最新版「Ruby on Rails 2.3.0」のリリース候補版(RC1)を発表した。最新版はRackの統合など数多くの新機能を搭載、長期的に見て大きなアップグレードになるとしている。
最新版の特徴の中で、Hansson氏が強調するのがRackライブラリの統合だ。RailsをRackで動かすことができるため、Rackのミドルウェア機能を利用して他のRubyフレームワークとの連動が容易になるという。Rackの統合により、CGIはプロキシーインターフェイスでのサポートとなる。Rackは、Action ControllerでRailsアプリケーションを高速に動かすプロジェクト「Rails Metal」でも利用されている。
プロジェクトで利用するgemsなどのスタックを特定し、Railsがアプリケーションスケルトンの作成時に自動的にスタックを組み込めるテンプレート機能も導入された。このほか、プラグイン「Rails Engines」の強化、複雑なフォームを容易に処理するためのNestedフォームの追加なども特徴となる。
Hansson氏は、「ほとんど完成しているが、新機能がたくさんあるため正式版リリース前にテストしたい」として開発者にテストを呼びかけている。
Ruby on Rails.org
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