「Wine 1.1.17」がリリース

 Wine HQは3月12日、UNIX系OSでWindowsアプリケーションを動かすためのオープンソースソフトウェアの最新版「Wine 1.1.17」を発表した。WineのWebサイトより、ソースコードとLinux/BSD向けのバイナリパッケージを入手できる。

 Wineは“Wine Is Not an Emulator”の頭文字をとったもので、エミュレータではなく、Windowsアプリケーションをネイティブで動かすためのWindows API実装。Linux、BSD、Mac OS X、SolarisなどでWindowsアプリケーションを動かせる。Wineで動作するアプリケーションは、「Wine Application Database(AppDB)」として、WineのWebサイトで公開されている。

 最新版では、Mac OS Xでジョイスティックのサポートが加わり、LinuxThreadsのサポートが削除された。Windows上のリグレッションテストにおける修正など、多くのバグが修正され、64ビット改善も図られた。

 Wineでは、最新の「iPod」向けのUSBサポートなどの特徴を持つ最新版「Wine 1.2」を開発中で、早ければ今年4月にリリースするとしている。

Wine HQ
http://www.winehq.org