Nokia、「Maemo 5」向けのSDKアルファ版リリース
フィンランドNokiaは3月2日、Linuxベースのモバイル向けプラットフォームの次期版「Maemo 5」向けの「Maemo 5 Alpha SDK」を公開した。アルファ版ではあるが、Maemo 5向けアプリケーションを開始する土台として利用できるという。
Maemoは携帯端末向けのオープンソースプラットフォーム。Debian GNU/Linuxをベースとし、Nokiaがインターネットタブレット「Nokia N800」などで利用している。最新の正式版は、バージョン4.1となる「OS2008」。
Maemo 5 Alpha SDKは次期版向けで、最新のUIフレームワークとアプリケーション開発用APIを含む。APIはフリーズされておらず、ドキュメンテーションもそろっていないが、同SDKを利用してコアアプリケーションと一貫性のあるユーザーエクスペリエンスを持つアプリケーションを開発できるという。Nokiaでは、「最新版向けの開発をスタートする土台となる」と利用を奨励している。
新機能は、WVGA(480×800ピクセル)解像度での3次元画像向けハードウェアアクセラレーションのサポート、位置情報対応ソフトウェアを開発できるロケーションAPIなど。都市情報を取得するメソッドを記したCity Information、時間情報の管理、バイブレーション制御メソッドなども新たに導入されている。
これに加え、アラーム、アドレス帳アクセス、ログイン開発インターフェイスなど、バージョン4で利用できるAPIも強化されているという。
同SDKにはサンプルアプリケーションとして「Maemopad」も含まれている。Maemo.orgよりダウンロードできる。
Maemo.org
http://maemo.org
フィンランドNokia
http://www.nokia.com