米IntelとNokiaが提携、「Moblin」と「Maemo」を最適化

 米IntelとフィンランドNokiaは6月23日(米国時間)、新しいモバイル端末の開発で長期的に協力する計画を発表した。この一部として、両社が支援するオープンソースのモバイルOS「Moblin」と「Maemo」との間で互換性のあるアプリケーション開発を可能にしていく。

 2社は共同で、「Intel x86 Architecture」を土台としたコンピュータ端末およびチップセットアーキテクチャを開発する。今日のスマートフォン、ネットブック、ノートブックを超えた新しいモバイルプラットフォームを定義するという。

 ソフトウェアでは、Intelが支援するLinux FoundationプロジェクトMoblin、Nokiaがインターネットタブレットで採用するMoblinを新アーキテクチャ向けに最適化し、両方で使える共通技術を開発していく。それぞれのオープンソース技術選択や投資を協調させ、標準ベースの手法を提供するという。共通技術を利用することで、開発者は、MoblinとMaemoの両環境で互換性のあるアプリケーションを開発できる。

 具体的には、oFono、ConnMan、Mozilla、X.Org、BlueZ、D-BUS、Tracker、GStreamer、PulseAudioなどのオープンソース技術をモバイル向けに調整させていく。これにより、リッチグラフィック、マルチメディアなどを特徴とするモバイルインターネット/通信を提供するという。

 この提携の下、Intelは、Nokiaの高速無線通信方式HSPA技術のライセンスを取得することも発表している。

米Intel
http://www.intel.com/

フィンランドNokia
http://www.nokia.com/