NEC、「SUSE Linux Enterprise Server」の本格販売開始
NECは2009年2月16日、ノベルが開発するLinuxディストリビューション「SUSE Linux Enterprise Server(SLES)」の販売を開始した。サーバを大量導入するデータセンターや、価格とサポートを重視する企業が主な対象。併せて、SLESをベースとした仮想化環境ソリューションや移行支援プログラムを提供する。
SLESは、Windows Server 2008のHyper-V仮想化環境で動作認証を取得した唯一のLinuxディストリビューション。NECは、サブスクリプション4製品のほか、独自にサポートを付加した4製品、仮想化環境対応サポートを付加した4製品の計12製品をラインアップした。
価格(税別)は、1wayサーバの1年間サブスクリプションが2万円から。1年間のサポート付きが8万8000円から(仮想化対応製品含む)、次年度以降のサポートが月額7300円から。今後2年間で5000本の販売を見込んでいる。対応ハードは現在、Express5800シリーズの「110Ge」「110Ge-S」「iR110a-1H」「i120Ra-e1」の4モデルで順次拡大してゆく予定。
また、SLESとHyper-Vを使った仮想化環境に、NEC製HAクラスタソフト「CLUSTERPRO X 2.0」を組み合わせて可用性・運用性を高めた仮想化環境ソリューションを提供。NEC、ノベル、マイクロソフトの3社で共同プロモーションを展開してゆく。
このほか、サポートやサブスクリプション切れなど、メンテナンスが不十分な古いLinuxシステムを利用する企業向けに、SLESへの移行支援プログラムを展開する。SLESに移行するまでの期間、顧客が現在利用中のLinux OSに対して最大2年間のサポートやサブスクリプションを提供。SLES習得トレーニングなどを有償で提供する。
ノベル
http://www.novell.com/ja-jp/
マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/