米WSO2、コンポーネントSOAフレームワーク「Carbon」を発表

 オープンソースのSOAベンダー米WSO2は2月9日(米国時間)、最新のSOAフレームワーク「WSO2 Carbon」を発表した。OSGiをベースとしたモジュラーアーキテクチャを特徴とする。開発者は必要なコンポーネントを容易に実装でき、SOAプロジェクトを高速に進められるという。

 Carbonは、土台のモジュラー技術にOSGi仕様を採用したコンポーネント型SOAフレームワーク。「Apache ODE」「Axis2」「Synapse」「Tomcat」「Axiom」などApache Software Foundationの技術をベースとしており、「Microsoft Active Directory」とLDAPのサポートなどの特徴もある。一貫性のあるSOAプラットフォームの構築とコンポーネント間の機能共有を定義することで、開発者はWSO2のミドルウェアコンポーネントを必要に応じて追加できるという。

 同日、Carbonベースの製品として、Webサービスアプリケーションサーバー「WSO2 Web Services Application Server(WSAS)3.0」、ESB「WSO2 Enterprise Service Bus(ESB)2.0」、レジストリサーバー「WSO2 Registry 2.0」、初のBPM「WSO2 Business Process Server(BPS)1.0」の4製品を発表した。

 Carbonフレームワークにより、たとえば、WSASとESBを別々にダウンロードして実装するかわりに、ESBをベースにWSASの中から必要なコンポーネントを追加できるという。Carbonは、WSO2以外のほかのOSGiベースのコンポーネントにも対応しており、必要なタスクにあわせてプラグアンドプレイでミドルウェアをカスタマイズできるという。

 WSAS 3.0、ESB 2.0、Registry 2.0、BPM 1.0は、同社Webサイトより無料でダウンロードできる。ライセンスはApache License 2.0。

米WSO2
http://wso2.com