MozillaとWikimedia、「Theora」を支持──10万ドルを寄贈

 Mozilla Foundationは1月26日、オープンソースの 動画コーデック「Theora」の開発を支援するため、Wikimedia Foundationを通じて10万ドルの寄付を行うことを発表した。次期版「Firefox 3.1」ではTheoraをビルトインでサポートするが、Theoraの「音質、性能、実装品質はもっと改善できる」としている。

 Theoraは、マルチメディアコンテナフォーマット「Ogg」のXiph.org Foundationが開発する動画コーデック。昨年11月にバージョン1.0がリリースされている。

 Mozillaは以前から、ビデオではTheoraを音声ではVorbisをネイティブサポートする方針を明らかにしていたが、Mozillaの開発担当副社長、Mike Shaver氏は同日付のブログで、「Theoraは、オープンでフリーなビデオをインターネットで提供する最善の方法と考えている」と述べ、支持を明らかにした。だが、(Theoraの)「動画の質、性能、実装の品質はもっと改善できる」と続けている。

 今回、Mozillaでは、Theoraの改良のため、Wikimediaを通じて10万ドルを寄贈する。コードの改良、関連ツールなどの開発が予定されているようだ。Wikimediaも、「Wikipedia」コンテンツでTheoraとVorbisを採用しており、今後、共同でオープンビデオを支援していくという。

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